来年でデビュー50周年を迎える女優・岸本加世子さんが、壮絶な介護の実態を話してくれました。母の再婚相手である「育ての父」が、実の父親の介護を手伝い、オムツまで替えていたという驚きのエピソードです。2人の父を介護し、実父を看取った岸本さんの在宅介護の実態に迫ります。
沖縄タコス岸本加世子の「育ての父」は凄いですね。自分は現役で介護士をしているのですが、介護の仕事を始めて、二か月ぐらいは、排泄介助で何度もこの仕事を辞めようと思いましたもん。「育ての父」が自ら進んで排泄の介助までしてたなんて、本当に尊敬します。
実父と育ての父。二人の父を繋いだ「介護」の形
岸本さんには、血のつながった「実父」と、母の再婚相手である「育ての父」がいます。 実父は元マグロ船の船員だそうです。そんな実父が再婚相手を亡くし、身寄りが岸本さん一人になったとき、彼女は「要介護2」の状態だった実父を引き取り、在宅での介護を開始しました。
ここで特筆すべきは、現在介護中である「育ての父」の存在です。驚くべきことに、育ての父は岸本さんが仕事で不在の間、妻の前夫である実父のもとに通い、オムツ替えなどの介助を手伝っていたのです。 岸本さんは「ありがたかったですね」と、この献身的なサポートに深い感謝を述べています。血縁を超え、一人の人間として向き合った父たちの姿には、言葉にできない重みがあります。



(育ての父)が(実父)を介護をするというのは本当に珍しいケースですね。実際の介護の現場では。在宅の時は大体が訪問介護を利用するケースが多いです。それなのに、(育ての父)が排泄の介助まで手伝っていたのは驚きです。実際、訪問介護を利用しても、ほとんど自然現象である排泄のケアまでは、目が行き届かないのが現状だと思います。なぜなら、ケア時間は限られており排尿や排便は、時間通りに出てくれないからです。
「要介護2」で始まった在宅介護のリアル
岸本さんが実父を引き取った際の「要介護2」という状態。これは決して「軽い」ものではありません。 資料に基づくと、要介護2は以下のような状態を指します。
- 身体機能: 起き上がり、歩行、立ち上がり、入浴、排泄において、一部介助や支えが必要。
- 日常生活: 掃除、洗濯、調理などの家事全般にサポートが必要。
- 認知機能: 部分的に理解力の低下が見られ、見守りや声かけが必要な場合がある。
つまり、一人で生活させるには不安が大きく、常に誰かが「目」や「手」を貸さなければならない段階です。岸本さんが仕事を持つ身でありながら、この状態の父を自宅で看取ることができたのは、育ての父の協力、そしてプロのサービスの活用があったからに他なりません。



本当に岸本さんは凄いと思います。なぜ凄いかというと、最後まで自宅で看取られたことが本当に凄い点だと思います。まず在宅で看取るのであれば医師との連携、訪問介護、訪問看護の利用が必要です。それに、ある程度の知識も必要だからです。介護や看護がいない間は自分で判断しないといけない場面が多く。それを踏まえて最後まで看取る事ができたのは、岸本さんの凄さだと思います。
在宅介護を支える仕組みと費用
在宅で介護を続けるには、どれくらいのサポートが受けられるのでしょうか。要介護2で利用できる主なサービスと費用を整理します。
- 利用できるサービス:
- 訪問介護(ホームヘルパー)による入浴や排泄の介助、家事援助。
- デイサービス(通所介護)での食事・入浴・レクリエーション。
- 福祉用具のレンタル(車椅子や歩行器、介護用ベッドなど)。
- 費用の目安: 1ヶ月に利用できるサービスの上限(支給限度額)は197,05単位(約19万7,000円分)です。この枠内であれば、所得に応じて1〜3割の自己負担でサービスを組み合わせることができます。



介護保険の枠を超えて、より手厚いケアを希望される方向けの選択肢もあります。全額自己負担にはなりますが、保険内では対応しきれない細かな要望(長時間の外出付き添いや家事など)をカバーできるのが大きなメリットです。
まとめ
私が今回のエピソードで最も心を打たれたのは、育ての父が「前夫のオムツを替えた」という事です。これは並大抵の覚悟でできることではありません。介護士の私でも、なれるのに二か月ぐらいかかったし、精神的にもきつかったからです。それを(育ての父)が岸本さんの仕事を守りたいという思いで、一人の高齢者を支えた事は本当に凄いことだと思います。

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